赤毛のアンの名言集　赤毛のアン記念館•村岡花子文庫［編］　講談社

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〈解説文は全て独自で書いております。無断使用はご遠慮下さい。〉
★2014年第一刷発行。紙カバー付き。
★カバー＝背ヤケ有、表面に保管上のスレやや有。
★本体＝小口側に薄く汚れ、小口天に微細な角折れ
　　　　やや有。

★★上記以外、ほぼ経年ヤケや目立つシミ汚れ等無く、製本は堅牢で、経年比で良い状態と存じます。
然し乍ら、新品ではございません。微細な瑕疵等気になる方はお避け下さい。

　「赤毛のアン記念館」、2014年まであったそうですが、その後、村岡花子氏の母校に移設されたとか。そうなると、ちょっと一般の方が入りにくい状態なのではと思ってしまいました。
　
　本書の魅力は、先ず、豪華なカラー口絵のオンパレード。

　アンブックス全8冊の、鈴木義治氏の素晴らしい函絵と口絵が楽しめて、村岡花子氏の名訳で日本語の言葉が味わえて、更には原語の勉強ができると言う、これ以上は無いものです。

　数あるアン関連の本の中で、こちらの鈴木義治氏の挿絵は、明るくお喋りで、困った事ばかりしでかすアンの表面？だけで無く、限りなく思索的で思いやりが有り、名工が作った宝飾品のような、繊細なアンの心が映し出されている感じがするのです。

　詩的な美しい言葉のみならず、デイビーのユーモア溢れる言葉にも、真理が垣間見えます。ドラは妹だから好きだけど、アン姉ちゃんはアンだからこそ好きなのだと。

　あなたが、あなただから好きなのだ、これに勝る愛情の言葉は無いのでは。

　アンが背の高い娘に成長した時、マリラが寂しく思う気持ちも分かります。誇らしいのだけど、変化した年月が還らない寂しさ。これは、人生が後半になった時に訪れる寂しさと感じます。

　こうした数々の名言が、煌めくケーキの詰め合わせになって差し出された、プティフールの箱の様な
本です。アンのファンなら、心の深い所で楽しんで頂けるものと存じます。

　状態は、上記★書きと画像よりご判断下さい。

古書にご理解のある方との、嬉しいご縁を心よりお待ち致しております。

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