★難有‼️ 金星探検　深紅の帆　ベリャーエフ/グリーン作　袋一平　河出書房 癒し系ギフト

〈解説文は全て独自で書いております。無断使用はご遠慮下さい。〉★昭和42年（1967年）初版発行。函付き。★函＝透明カバー、帯付き。函天地にスレ傷、　　　経年ヤケ、保管上のスレ傷汚れ有。★本体＝三方に経年ヤケ、シミ汚れ有。　　　　★裏表紙の少女の絵に書き込みと、剥がれ　　　　　傷有。　　　　本文内の周辺部に汚れが散見されます。　　　　見開き、見返しにヤケ、見返しに剥がし跡　　　　有。★★上記以外、本文の文章中には目立つシミ汚れ等無く、製本は堅牢で、ご愛読に支障は御座いません。　然し乍ら、裏表紙の書き込みやスレ剥がれ傷がある為、難有りとしております。気になる方はお避け下さい。　金星探検、の方は、昭和の児童SF本の有名どころですが、深紅の帆、の方は、SFというよりロマンティックな恋物語？といいたいお話です。　男手一つで育てられた娘アッソーリは、旅人から深紅の帆の船に乗った王子がお前を迎えに来るよ、と予言を受けます。人から笑われても、信じて疑わないアッソーリ。　片や、金持ちの息子グレイは（若干二十歳で船の船長）航海の途中立ち寄った娘の島で、アッソーリに出会います。そして、わざわざ自分の船の帆を真っ赤にして、再度迎えに行ったのでした！　いやー、思い込みの激しい娘に恋をすると、随分面倒くさい事をしなくちゃならんのだな！と思いました。　もし、白馬に乗った王子が、となると、グレイは慌てて白馬を買いに行って乗馬も習う羽目になったんでしょう。　とは言え、中々無い、素敵な二本立てである事は間違い無しです。　何より、装丁が堅牢で美しく、金子国義氏の挿絵が児童書の挿絵なのに、そこはかとなく艶めかしさがあって素晴らしい。本当に印象的な一冊です。　残念なのは、裏表紙の少女の顔に書き込みと剥がし跡がある事！これは、内容には全く障りがないものの、本の愛好家の方には許せない事でしょう。　児童書の古書にあるあるの書き込み、どうして子供ってこういう事するんでしょうね。　さて、そうした難に目を瞑っても、本書は魅力ある文章と挿絵の構成と存じます。中々出回らない昭和のSFロシア児童もの、如何でしょうか。　状態は、上記★書きと、画像よりご判断下さい。古書にご理解のある方との、嬉しいご縁を心よりお待ち致しております。