管理番号 | 新品 :20241777358 | メーカー | 愛知 | 発売日 | 2024-12-07 | 定価 | 1,872円 | ||
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カテゴリー | 本・雑誌・漫画>>>本>>>アート・デザイン・音楽 | ||||||||
商品の状態 | 目立った傷や汚れなし |
1998 年 の図録本 全 132ページ 能面 47点、能装束 34点、狂言装束 28点、 その他 帽子、帯、中啓 なども数点収録 能面はすべて 裏面も掲載。 ■本書序文■ 室町時代に世阿弥によって大成された能楽は「猿楽」と呼ばれ、江戸時代には幕府の式楽とされました。 諸大名もそれにならって保護を与えましたが、吉田藩主・松平(大河内)家も例外ではなく、正徳二年(一七二)の記録によれば、 猿楽四座に対して「猿楽配当米」を納めています。 また、同年の吉田入封に伴う祝宴の招待客には宝生太夫などの名が記載されています。 しかし、吉田城内の屋敷の図面を見ても能舞台はなく、藩の記録も発見されていませんので、 藩主の主催する演能の詳細は明らかではありません。 一方、能楽が広く愛好されるようになっていったことは、藩の御用商人であった植田家の記録に見ることができます。 演能の場所は寺院が中心で、ときに城内大書院や家老宅・本陣家で催されることもありました。 その能番組には、 吉田藩士や富裕な町人の名を見出すことができ、能楽が盛んであった新城との交流も行われています。 明治期の演能の最もはやい記録は、明治五年(一八七二)、安海熊野社祭礼に奉納された能の番組ですが、 明治十六年(一八八三)に旧家老深井家の裏手に能楽稽古場が、明治三十五年(一九〇二)には熊野社境内に能舞台が完成して、 祭礼の時を中心に大衆に密着した能・狂言が楽しまれました。 その間、明治初期の大河内家の東京転居にともなって、同家の能面・能装束は魚町の小久保彦十郎らに譲り渡されました。 その後、同町の滝崎・佐藤両氏の尽力もあって魚町に受け継がれ、鳥居家旧蔵といわれる狂言面・狂言装束とともに、 現在では魚町能楽保存会が管理を行っています。 この度の特別公開は、約五十面の能・狂言面、約六十領の能・狂言装束を含む百七十点余りの作品によってその全貌を紹介しようとするものです。 大河内家から魚町へ舞台で使用されながら伝承されてきたコレクションの重みを考える機会になれば幸いです。 状態:中古・概ね良好